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「カケルって、将来の夢ってある?」
突然どうしたんだ、なんか晴らしくない。でも、魔獣のせいではなさそうだ。でも将来の夢か、ずっと魔獣と戦ってたら、そんなことを考える暇はなくなってたな。何だろうな、あっ、でもやっぱあれかな、僕の愛狼ともいろいろあったし。
「獣医になりたいかな。ほら、僕の愛狼って、いつも魔獣に対してはものすごく好戦的だから、よくけがをしてるから。まだ、僕が愛狼と初めて会った時のように、瀕死状態になることはあれから一度もないけど、いつまたそうなるかわからない。もしそうなってしまったら、少しでも早く治療してやったら、死なずに済むだろうから。僕は少しでも出来ることがあるのであれば、何でもしてやりたい。」
あの時は、治療があと数分遅かったら死んでいてもおかしくなかったそうだ。勿論、魔獣はあくまで、魔法を使える獣のことだ。魔法獣、略して魔獣。だから、死も存在する。僕はほかの動物の死の原因を出来るだけ、寿命だけにしたい。病気や、怪我でなんか死んでほしくない、特に愛狼は。
「じ、じゃあ、零は」
「ビーストテイマーだ。魔獣ともっと話して魔獣のことを詳しく知りたい。」
「じゃあ、レンは僕と一緒に働いてくれるの?レンがいたら、魔獣ももちろん、他の動物のこともよく分かって、早く治療が出来るかもね。」
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