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【特別魔獣対策専門学校 教師用寮三階】
「...ああ、そうかわかった。また何かあったら連絡しろ。はあ、どいつもこいつも人に頼ることしか出来ないのか。」
冬夏は自分の部屋の鍵を開け、入ろうとしたとき何かに気づいた。
「誰だ!そこにいるのは」
「さすが姉さん、これでもばれるか。」
あまり知られていないが、冬夏には弟がいる。その弟の名前はというと...
「昴か。その呼び方はやめろと言っただろ何回言えばわかるんだ。まあ、そこにでも座れ。それで、どうやって入った、そして何をしに来た。」
寮といえども教師用の寮なので生徒の部屋よりは少し大きい。ベッドはほとんど同じだが、ソファーの質が違う。何より大きな違いは、生徒は二人一部屋なのに対し、教師は一人一部屋だ。
「姉さんこそ大変そうだね。一応聞いておきたくてさ。姉さんはアリス・カリストアについてどこまで知ってるのかなと思ってね。いつこの国に来たのか、この国に来た本当の目的、それ以外にもカケルたちに隠していること。」
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