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「レンが好きな人はいつか教えてくれたらいいけど、僕はレンを離さないからね」
「おーい、カケル。そろそろ店巡りしようよ」
あ、そうだった。ここに来たのは商店街の店巡りだった。レンの彼女の話じゃない。
ここの商店街は生活するのに必要な店がすべてそろっている。日用品や食料品はもちろん、電化製品や服屋、銀行、本屋、薬局などの普通の店や、鍛冶屋や魔獣関連の退治の依頼が集まる情報屋など魔獣がいるからこその店もある。
「あそこの服屋に入ろう!ほらカケルに似合う服いっぱいあるよ」
「ほんとだ、この前の時に無理して魔法使ったせいで好きだった服がボロボロだったから、嬉しい」
「ほら、『恋くん!』って感じの服もあるよ、それに零も晴と一緒に服選んでおいで。晴のセンスなら絶対いい服見つかるから。」
ハルは、多分この中では一番服のセンスがいいと思う。いつ見ても変な服装な時はないし、それになんといっても何を着ても似合う。何を着ても似合う人って羨ましいな。
「あれ、スバルはどこに行ったの。さっきまでここにいたと思ったんだけど」
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