第二話 MAJIC&BEAST(魔法を使える獣、魔獣)

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この学校の寮には、魔獣を飼う人専用の寮とそれ以外に分かれている。煙草の喫煙席があるのと同じようなものだ。当たり前なのかもしれないが、この学校は魔獣を飼うスペースは無料でくれるのに、餌やその他魔獣の管理費は全額自己負担だ。そんなわけで、あまり魔獣を飼う人はいない。今のところ魔獣を飼っている人は十人にも満たないだろう。 「僕、あの鍛冶屋で武器頼んでたからもらってくる。レンもついてきて、レンにプレゼントがあるから。」 「分かった。それは構わないが、今の武器で満足できていないのか」 「うーん、おそらく不満ではないんだと思うけど、なんかこう物足りないって感じがしてね」 今の武器にはあまり不満はない。ないが、少し手入れが大変ってことだけが難点だ。それに、いまいち、切れ味や剣の見た目が納得いかない。嫌いではないが、微妙というのかな。最適な日本語が見つからないが、とりあえず新しいものを一から作ってもらった。
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