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そうだ、戦うしかないんだ。戦わないと僕は死ぬ。もし戦っても死ぬのなら戦わずに死ぬよりはずっとましだ。だが、どうやって戦うんだ、ここじゃ武器もないし戦いようがない。
「どうした、カケル。困ってるならなんか手助けするぞ。ほら、何でもあるぞ」
レンのカバンの中はほんとに不思議だ。体積に合わないほどのものが出てくる。水筒、弁当、ガム、クッキー、ラムネ、スマホ、漫画、筆箱、なんだこれ。
「レン、これなんだ。拳銃みたいに見えるけど。」
「それ、銃だよ。欲しいなら上げるけど」
そうだこれなら、あいつらを止めることができるかもしれない。いやいや、使った捕まるだろ。まあ、どうせ死ぬんだったらいいか。よし。
「レン、もう一つ銃はないのか、あと補充する弾も」
やはり、何でも出てくる。ホイっとすぐに出てくる。
「これで大丈夫だな。」
「レン、何してるの。まさかついてくる気はないよね」
「ああ、その通りだ。安心しろ、俺もお前ほどではないかもしれないが、銃を使うのは慣れている。それなりに腕にも自信がある。あのモンスターのことを教えてくれ。」
レンは帰国子女だった。カナダから来たから、銃の使い方を知っててもおかしくはないか。レンもあのゲームのプレイヤーだ。常にランクは十位を保っている。
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