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第十章 あつい
現代中国論では、守屋が後ろの友達と僕を挟むように座っていた。
先に来て机に臥せっていた僕の頭の上で、
「姫路先生の鬼畜っぷりw」
「あー、ホントやめてほしいわ。やんないといけないけど。」
ふりむきながら話はじめたようで、腕が軽く頭に触れられる。
今どんな状態なんだろ?もしかして意図的にちょっと頭に腕をのせてくつろいでいるのかな。
会話をぼんやり聞きながら想像すると、触れられた頭から熱が湧き出る感じがした。
そして熱伝導し顔がすこし赤くなっていった。
赤くなるのを我慢して、先生がくるまでふれられたままになっていた。
昼食の時間、もみじの木陰のしたでヒロの弁当を見ると、らっきょうを発見!
最近切らしていたから、
「ヒロ、ちょっと頂戴。」
「…ん、いいよ。」ともらうことに。
そしたら、箸でつまんで口の前にそっと差し出した。
「!え、このまま?」
「…うん。…嫌だ?」とすこし不安げに言われ、
おそるおそる箸につまれたらっきょうを覆うようにして口に入れた。
もぐもぐ。
「…おいしい?」
「///っ!…おいしいよ…。」
一段と空気のアツさが増した。
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