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「えっ、いやーそれは勘弁。」
と手を前にして笑いながら言う。それから、
「いや、でもなにか弁償的なことをせなあかんなー、うん。」
と一人腕組みして納得のポーズ。
「よし、じゃ、パシリ券5枚発行で。」
守屋の軽い口調と親しみやすい人柄にじょうじて、冗談が自然とでてくる。
「えーいやだよ。」
「じゃあ3枚発行。」
「いや、減らしても嫌だし。」
「んー、じゃあパフェおごって。」
「喜んで。」
にこっとして承諾した守屋の屈託のない顔。これで清算しておわらせたいんだなと、ごまかすようにも見える表情に笑みがこぼれた。
一緒に、それ以上の感情もごまかすよう、笑みに隠して。
「パフェ楽しみ!熊谷のデラックスフルーツパフェや法蓮の抹茶白玉パフェと、」
パッ。
守屋の手のひらが僕のしゃべる口をさえぎるように、手を口にかざす。
「どんだけ食うつもりや。」
おどけて「じゃあ、他に何をしてくれるのー」
と言うと、守屋は
「ふ、友達にになってやろう。」
「・・・っ!ウゼー。」
動揺を隠そうとしたが、顔の方までは意識が届かなかった。
ゆるんだ笑顔で守屋は右手を差し出した。
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