第三章 次の日

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第三章 次の日

悪いどきどきをしながら講義室にむかっていた。 昨日の対応が間違ってはいないと思うが…。 とにかく行かないことにはわからない。 不安な足取りで、長い廊下を早足で進んでいた。 一限目にある情報の授業は、遅れてくる人が比較的多い。 Excelとかの使い方などだから、パソコンに慣れてる人にとっては退屈なものだし、使い方なら調べれば出てくるという考えなのか・・・。 機械音痴な自分には憎たらしく思えるのだ。 ・・・ていうか守屋来ないな・・・ いつもなら割と早めに席にいるけど、すぐ隣の席に豚鼻のリュックが代わりに座っているだけ。 朝の光に照らされて、窓際の席は少し眩しい。 トイレにでも行っているのかなと、部屋をぐるっと見渡して推量する。 豚鼻のリュックには、かわいいキャラクター化された茶色のカバのぬいぐるみが取りつけられていて、上手い具合にイスの上に着地している。
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