2人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
「えっ? 今さら?」
三皿目のハンバーグを平らげた晴真が、呆れ顔を僕に向ける。
「やることしっかりやっといてさぁ」
「やってないよ! 誤解を招く発言すんな!」
「誤解を招く行動はいいわけねぇ」
「ああ言えばこう言う!」
相談する相手を間違えた。
でも、僕が相談できる友人は、晴真だけだと気づく。
自分って、ほんと友達少な……
「歩さんにカレシいないでしょ?」
「あっ、あぁ、いないとおも……って! 晴真、今店長を名前で……僕だってまだ呼んだことないのに!」
「嫉妬の矛先も違うよ、一クン」
晴真の溜息が深くなる。
僕は何故か急に恥ずかしくなった。
最初のコメントを投稿しよう!