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斜め上を向いて、最近お気に入り曲を鼻歌で歌う。
橋の一番高いところに立つと、自然に工場の煙突が見える。そこも私のお気に入りだ。
私の口から出ていく白い息を空へ見送る。
手で掴もうとしても掴めない。
掴もうとして空に伸ばした手はどうすればいいんだ。と一人笑う。
このまま手を伸ばしていたら飛べないだろうか。
目の前にある坂を下りて、比較的長い舗装されたまっすぐの道をずっと歩けば、海にたどり着くだろうか。
誰も知らない、教えてくれない。
そんなことを言っている自分にも、そんな勇気は無いんだ。わかってる。
私はこのまま、生きていく。
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