1285人が本棚に入れています
本棚に追加
真っ暗な空が一気に鮮やかなキャンパスに変わる。
ビールを飲んでキレイな空を見上げて、隣にはアキさん。
なんか、こんな幸せでいいのかなぁ。
なんて思いながらビールを口に運べば最後の一口。
隣のアキさんのコップの空っぽで、気付いたアキさんがあたしのと重ねて引き取ってくれた。
だからもう一杯と思っても、ここから動けばもうココには戻れない。
飲みたいのも我慢して花火を見る、というのも変な感じだけど仕方ない──。
「パパ、抱っこー! 下のが全然見えないよー」
「我慢して、ほら、大きなのが上がったよ」
後ろからまた子供の声が聞こえてきた。
確かに、この人の多さだと子供には全部をみることは出来ないと思う。
最初のコメントを投稿しよう!