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いくつも上がる小さな花火は、確かに鈴の形をしている。
「あ、リボン?」
あたしの声に続くように下の階からも「リボンだぁ!」と聞こえてくる。
「正解みたいですよ?」
クスクス笑うアキさんに「もうっ」と頬を膨らませた。
まるであたしも同じ子供みたいじゃん。
って、アキさんはきっとそう思ってるんだろうけど……。
「ほら、さっき買った残りですけど」
「いただきまーす! うん、美味しい♪」
会場で買ったポテトに手羽先餃子。
すっかり冷めてるけどやっぱり美味しい。
「あ、足りなかったら何か作りましょうか? これじゃお腹いっぱいには──」
あたしの口をアキさんの人差し指が塞ぐ。
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