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「花火、見ましょう? それは後で問題ないですから」
パラパラと花火が落ちてくる音がする。キラキラと最後の光を放つ花火がアキさんの瞳に映って……。
「ほら、こっちですよ」
「わ、分かってますって!」
分かってるけど、見惚れてしまった。
アキさんって、美人だ。勿論男の人だって分かってるけど、美人としか形容のしようがない。
テレビに出てるちょっとした俳優なんかより、きっと目を引く存在だと思う。
「あ……」
「なにか?」
「い、いえっ」
背中に、アキさんの体温を感じた。あたしのすぐ後ろにアキさんがいる。
なんか、変に意識してしまって喉が渇いて、あたしは手に持ってるビールを一気に飲み干した。
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