第1章

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声を我慢することも、アキさんを我慢することも、どっちもムリ。 身体が疼いて、アキさんを求めてる。 アキさんだって……。 後ろから抱きしめるから、感じてる。 あたしのお尻の少し上にある、熱くて堅いアキさんを……。 あたしは手すりに置かれた左手を、そっと後ろに回してアキさんの固くなったそれに触れた。 「……欲しい、アキさん……、もう──」 「こんなところで? イヤらしい子だね、真由」 そう言いながらもキスをくれるアキさん。 だから、あたしは貰えるのかと思ったのに──。 「わあ! 沢山花火上がってる! これ、最後? もうすぐ終わりなの?」 下から聞こえてくる大きな声に、キスは中断されてしまった。
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