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だけどアキさんはそれをゆっくり繰り返すだけで、深く指を挿れることもなければ、指を増やすこともしない、秘芽も周りをなぞるだけで、尖った先端には触れてくれない。
イキたい、快楽の絶頂を味わいたい。
これじゃ、蛇の生殺しだ。
「あぁ、大きな花火が上がるみたいだ」
もう花火なんてどうでもいい。
けど、口をふさぐアキさんの手がそれを許してくれない。
そして、アキさんの言うとおり大きな火の玉がいくつも夜空に高く上がっていくのが見えた。
クスッと笑う声に身体が勝手にビクンっと震える。
「蜜が止まらないね……。真由、イきたい?」
耳元で囁かれる声にあたしは全力でコクコクと首を振る。
するとアキさんは口から手を離して、大きく花開く花火を見ながら微笑んだ。
「なら、自分で浴衣を捲くって、脚を開くんだ」
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