第1章

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アキさんと同じように海を見て、それから反対側を見る。 勿論ここからアキさんのマンションは見えないんだけど、方向は確かに……。 「見える、かも……」 「でも、前に建物もありますし低く小さいものまでは見えないでしょうからーー」 「ってか、アキさんちって高いから結構見れちゃうかも!」 全くそんなこと考えて無かった! 「雰囲気も楽しみたいですよね? いえ、変なことを言いました。真由もビールでいいですか?」 「い、いいですけどっ」 「食べ物は唐揚げ? 他には何があるんでしょうね」 アキさんは仕事だったのに、家からならこんな暑い思いもしなくていいし、人混みの中で見なくても済むのにーー。
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