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「ア、アキさん、ごめんなさいっ、全然そんなの思いつかなくて! だから今からでも」
「おいで、真由」
「……」
笑顔で差し出される手。
それを取らないなんて選択肢はあたしには無くて……。
「お祭りですよ? 部屋から眺めるだけでは楽しくない、だからこれでいいんですよ」
アキさん……、あたしと違って大人だ。
年齢は確かにあたしより上だけど、それでもあたしがアキさんと同じ年になった時、同じように考えられるとは思えない。
「早く買って観覧席に行きましょう。後ろからになりますが、それでもこの距離なら迫力たっぷりでしょうね」
「ーーはい!」
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