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「きゃっ!」
「あ、すみませーん。ちょっとどこに居るってー?」
後ろから入って来た人にぶつかられて、よろけたり。
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫です。ゲタだからちょっとよろけちゃって」
ヘラっと笑ってみせるけど、アキさんは心配そうにあたしを見てる。
その瞬間、アナウンスが始まって小さな歓声みたいなものが上がり始めた。
「ほら、始まるみたいですよ?」
そして、最初の花火が上がった。
ドーンと大きな音が胸に響く。
「スゴーイ!」
少し後ろで子供の声も聞こえてくる。
パラパラと落ちてくる花火の欠片。
「キレイ、ね? アキさん!」
そう言うと、アキさんも笑顔で「そうですね」と答えてくれる。
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