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四天王ゾーマ VS ブルー
「うずうずしていた。」
魔王がレッドを殺した日から、ゾーマはうずく体を必死で抑えていた。ゾーマは体につけている鎧を脱ぎ捨て身軽になった体でピョンピョンと飛び跳ねた。
「俺がヒーローの中で一番強い。レッドよりもな。俺を選んだことを公開させてやるわ」
不敵な笑みを見せると、メリケンサックを拳にはめた。
「俺はケンカで負けたことねぇんだわ」
ブルーが勢いよく走りだし、殴りかかってきた。
ゾーマは一歩も動かず、それをひらりひらりと上体だけでかわしていく。
と数発避けた後にブルーのパンチに合わせてボディブローをねじ込ませた。
「うおおおおおお」
胃の内容物を吐き出しながら悶絶するブルーを見下ろしながら、
「まだ、やれるか?」
ゾーマは優しく声を掛ける。しかし、ブルーはうめき声をあげながらうずくまって動かない。
「つまらん、終わりだ」
ゾーマはうずくまるブルーの首をはねた。
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