■17時00分~ 3年特進クラス 砥上晶

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こんなこと言っても信じてもらえないと思いますけど 俺にとって美紅は、初めて本気で大切にしたいと思った女でした。 それまでの俺は、誰と付き合ってても どこか冷めてたんです。 別に草食系を気取ってるわけじゃないですよ。 でも女ってみんな、意外と飢えてますよね。見かけはおとなしそうに気取ってても、好きって言葉とか彼女って肩書き手に入れるためなら、平気でパンツ脱ぐじゃないですか。 俺にとって女は、ガムと同じでした。 コンビニでお手軽に買えて パッケージとかフレーバーは違っても 銀紙剥いたらほとんど同じ。 はじめだけ美味しくいただいて 味がなくなったら口の中にあるのがうざくて仕方ない。 そんな感じでしたね。 だって俺、口に入れた瞬間からもう 捨てることばっかり考えてましたから。
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