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嫉妬?
あたしが美紅に?
そうだね、少しはあるかもね。
髪の色、お揃いにしたり
服も持ち物もなんでも色違いにして揃えたのも
あたしが美紅になりたかったから、ってこと?
先生、面白いこと言うね? 笑える。
そう考えたらあたしも結構可愛いとこあるね。
……砥上?
違うよ。彼氏までお揃いにしようなんて、そこまで悪趣味じゃないもん。
そういえば先生、砥上知らない?
保健室の外で待ってると思ったのに、いなかったから。
え、帰ったの?
あいつ……、あたしのカウンセリングが終わるまで待ってるって言ってたくせに。
生意気。
え?
だから付き合ってないってば、あんなやつ。
確かに顔はいいし、黙ってれば賢そうにも見えるよね。
でも砥上って、うちの特進クラスに入るために死ぬ気で勉強したんだよ。
こんなとこ、第一志望の滑り止めに受けるとこなのに。
必死なくせに、人前では涼しい顔しちゃって、すごくださいの。
親友の元彼、こんなふうに言ったらだめかな?
まあでも、砥上のそいうとこ
可愛くて嫌いじゃないけどね。
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