それは突然に――

3/4
前へ
/4ページ
次へ
 すると向こうで、何か音が聞こえた。  彼女は、手をモジモジさせながら、向こうへ走り去った。  僕は、訳が分からないながらせも、少々ガッカリしながら、家へ向った。  僕は、暗くなった路地を足早に進みながら、考えていた。  僕は初対面だったが、彼女は僕のことを知ってる感じだった。  僕が忘れているだけで、どこかで会ったことがあるのかも知れなかった。 (なの音さえしなければ……)  そして僕の胸は、まだドキドキしていた。  彼女の顔が、まだ頭の中に残っていた。 (これが……恋のはじまり……)
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加