愛の真実 (※改稿:2017.08.14)

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 外は暑い。  流れる汗を拭いながら、大池は隣の春山を見下ろす。  春山は、にやりと唇の端を上げて大池を見上げていた。 「何か、気になること、あるんでしょ」  春山の勘も鋭い。さすがやり手記者、といったところか。  「はあ、まあ」と曖昧に答えると、肘鉄がやってきた。「しっかりしろ、後輩」 「……例の事件、何か裏がある気がするんですよね」  ぽつりと落とすと、春山は「ふむ」と首を傾げる。 「それじゃ、行ってみようか」 「え」 「確か今日、被害者の告別式があるはずよ」
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