2度目の、夏

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「誰とおったん?」 「そいが、同じ1組の彩香じゃと!」 心臓がドキリ。高く鳴って、それから、赤く火照っていた頬の体温がすーっと引いていくような感じがした。 あとの会話はあんまり覚えていなかった。 気付いたら5時間目が始まって、そして今終わった。 HRの間もなんとなく上の空で先生の話なんて頭に入ってこなかった。 それでも今日の放課後、部活の後には裕介に会う約束があった。あれこれ考えてても頭の中でぐるぐると、裕介と彩香の顔が交互に思い出されるだけで、どうしようもない。 部活の終わる時間までなるべく考えないように、考えないようにとだけ考えていた。
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