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朝陽がやんわりと差し込む寝室。
「匠、たぁくみっ。」
「……。重たいよ。純。」
体にのしかかる重み。
すっかり忘れていた……幸せの重み……。
今度は、ちゃんとつかめているんだろうか。
俺の家には恋人がいる。
もっと言えば、恋人とベッドの上。
一緒に暮らそうって言われてから、この部屋に純の荷物が着々と増えていった。
すっかり昔の面影はなくなり、気持ちの整理もついた……つもり。
玄関に置いてあった傘はいつの間にか純が片付けていた。
ムニッと頬をつねられ視線を純に戻した。
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