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幸せをかみしめるように、頬をつねられたまま目を閉じた。
あぁ、今日もここに幸せがあるんだ。
俺は、幸せだ。
純と二人で結んだ日々が、こうして形になっていく。
誰かに話したら笑われてしまいそうな二人だけの約束を、純は覚えてるかな……。
君の事だからきっと覚えてると思うけど……。
つねられていた頬からいつの間にか手が離れ、体のラインを這うように舌でなぞられていく。
あぁ、こうやって、昨日も始まったんだ……。
始まって結局朝方まで……。
純の、この動き…意識をそっちに集中しすぎると……。
「匠っ。」
ほら、こうやって口を塞がれるんだ。
嫌いじゃない。こう言う強引なところ。
きっと純だからいいんだと思う。
ちゃんと純の顔を見たいから、体を反転させ今度は自分からキスをした。
それに驚いた純は、目を丸くしたまま固まった。
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