1. 些細なこと。

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いつかの休日。 朝からしてしまい、まるまる一日潰れてしまった事を教訓に、朝はしないと約束したのに、抱きしめられたままの状態で「匠がエッチな顔してるから、誘ってるのかと思って。」と言われ手近にあった枕を顔に投げつけた。 それが精いっぱいの抵抗だった。 「エッチな顔してないし!」 俺の反抗にクスクス笑いながら、横にずれた純は、ベッドサイドに置かれているテーブルの上にあるスマホに視線を向けた。 ランプが点滅している。 さっきは気が付かなかったけど、着信があったようだ。 「あれ、気が付かなかったな。誰だろう。」 純は、スマホの画面を見て、すぐにそれをしまった。 顔が青ざめている。 「どうしたの?」 「匠、すぐに服を着てくれる?」 え?どういうこと?訳が分からなくて首を傾げていると、「直ぐにシャワー浴びて!!ここを出よう!」 純は、いそいそと部屋を出て行ってしまった。
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