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いつかの休日。
朝からしてしまい、まるまる一日潰れてしまった事を教訓に、朝はしないと約束したのに、抱きしめられたままの状態で「匠がエッチな顔してるから、誘ってるのかと思って。」と言われ手近にあった枕を顔に投げつけた。
それが精いっぱいの抵抗だった。
「エッチな顔してないし!」
俺の反抗にクスクス笑いながら、横にずれた純は、ベッドサイドに置かれているテーブルの上にあるスマホに視線を向けた。
ランプが点滅している。
さっきは気が付かなかったけど、着信があったようだ。
「あれ、気が付かなかったな。誰だろう。」
純は、スマホの画面を見て、すぐにそれをしまった。
顔が青ざめている。
「どうしたの?」
「匠、すぐに服を着てくれる?」
え?どういうこと?訳が分からなくて首を傾げていると、「直ぐにシャワー浴びて!!ここを出よう!」
純は、いそいそと部屋を出て行ってしまった。
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