異形とこの世界

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まず聞いて欲しいことがある。俺達は共に戦ってくれる仲間を求めている。 事情を知らない奴もいるだろうということも考え、今世界がどうなっているかを説明する。 20年ほど前、ヴァーリアントを監視下に置いていた退治屋の一族がいた。そのヴァーリアントが暴れて逃げ出したところから話は始まる。 ん?ヴァーリアントが何か分からんだと?随分平和な世界で生きてきたんだな。 ヴァーリアントとは人と一部でも異なったものを持つ異形を指す言葉だ。面倒ならバーンでいい。バーンの特徴としてまず見目が人間と異なっている。20年前暴れた奴は角が生えている以外は人間と変わらなかった。そんな奴もバーンと呼ばれる。勿論狼男のようなバーンもいるし、蜘蛛女のようなバーンもいる。それに加え属性の力が人より遥かに強いのも特徴だ。 説明が長くなったがつまり、そのヴァーリアント共を殲滅するのが俺達の仕事だ。 10年前、20年前逃げ出したヴァーリアントが再び現れ、退治屋の一族を皆殺しにした。 二人の兄弟だけを残して。 奴はこう言った。 【全ての退治屋を集め再びかかってこい。そいつらを全て消せば我らの目的は達成する】 と。 (正しくは関西弁だったが)
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