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実を言うと、あの時既に俺達は、互いを本当に愛しているのか分からなくなっていた。嘘をつけぬお互いの口から「愛してる」という言葉が消えたことに気付いていた。
あの祈りの言葉も嘘だったかもしれない。あんな美しい言葉に匹敵する心を、あの時の俺が持てていたとは信じ難い。
それでも、祈りを捧げた。あの言葉は、間違っていなかった。
…良かった。
光を、見つけられた。
この光さえあれば、少しずつ、真っ暗な過去を照らしていける。
俺はやがて、真っ直ぐ立つことが出来るようになるだろう。
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