第5章 是空 魔王の城へ

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投巨岩機ヴィクトロンの威力は 凄まじく 魔王出城(かつて大角族の砦だった所)の堅牢だった壁も破壊しつくされていて そこには 小さなものたちが 大型弓アーケロンで そこには敵が近づけないように設置されていて 出撃してきた 魔王軍の 真白翁 「ほぉあのものたちもなかなかやりよるなあ」と感心しきり が 大角族の特攻隊長に任命された ギューシ 自分が ただの殺される役目だとも知らず「何を あんなやつら わしらで 叩き潰してやりますよ」と 兵士を率いては巨大な棍棒を振り回して 突撃して行きます そこへ 大型弓アーケロンから 一挙に五本の矢が放たれては 一瞬のうちに 半数を 大角族の兵士失いました が 二段構えの大型弓が 放たれても 今度は 棍棒を使い弾いては なんとか かつて 自分達の砦であった その場所へ 突っ込んだのだが 今度は 地面の下に隠された 落とし穴に 哀れ。皆 落ちていってしまいました そこへ アーケロンから 再び 今度は十本の矢が放たれて 大角族の兵士は 一瞬にして 全滅してしまいました その時でした その落とし穴の手前にて 真白翁 額の鉢巻きをはずすや 「忍法 黄泉の光」と 輝ける光を 穴全体に 放ちました。 それを 見ていた 小さなものたちが 次は この魔王軍の魔神 真白翁に 三度目の矢を十本 放ったのですが 落とし穴にて 絶命したはずの大角族の兵士が 皆穴より 飛び上がり 棍棒を使い 矢を全て 弾き飛ばしてしまいました それを見た 小さなものたちを 指揮していたと思われる戦士ロウジが 難しい顔をしては 両手を 頭の上にあげては 「まいりました 不死身の敵が相手じゃ 我らには 勝ち目がない 全面降伏いたします この武器も献上しますので 何とぞ~」と 降参してしまいました 他の小さなものたちも その戦士ロウジに従うようで 皆 武器を手離して 降伏いたします 「なるほどの お頭は こうなることを見越しておいでじゃったのかのぉ」 復活した 大角族の兵士に引かれて 小さなものたち十名が 黒き魔王の城へと 連れて行かれます しかし それを 落とし穴の近くに掘った 塹壕より 見ているものたちが どうやら 小さなものたちは 全員 やつらに連れて行かれた訳ではないようです。 そして 時不知 是空も また 二の珠を持ち 
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