第5章 是空 魔王の城へ

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バリバリバリ~ 一閃 二閃 三閃と 雷鳴が轟く 是空の雷刃斬 しかし 闘気の鎧を纏った 真白翁を斬ること出来ずに 弾け飛ばされてしまいました 「無駄じゃ その程度の斬劇では倒せまい ぐぁははは」と哄笑する真白翁 逆に 今度は 足を一歩づつ進めては 辺りで戦う 小さなものや 翼族を  ばしゃん ぐわしゃん。。。と 叩き潰していきます そこへ 信次郎少年 果敢にも 弓矢で 奴の 額へ 矢を撃ち込みますが 手で払われては 真白翁 信次郎に狙いを定めて 突進して来ました 「時不知よ お得意の時淀みは使わぬのかぁ ぐあははは」 と誘う 真白翁 「いかにも が これをお見舞いしてやる 忍法 神速千刃斬」と言うや 信次郎少年に迫り来る 翁の胸元へ飛び込んで 忍刀を一閃しました が 翁は右手一本で それを防御して それを弾き反そうとするや なんと 右手首が 叩き切られては吹っ飛んでいきました 「何 馬鹿な 闘気の鎧を纏った右手が 切られるはずは?」と一瞬  気にとられるや 今度は 是空の忍刀が 翁の首へと一閃しては これも 闘気を集約させて 防御した翁の首は あっという間に 切り飛ばされてしまいました 「何故だぁ? 何故貴様の動きが見えぬ」顔だけになるも 真白翁 異常なる生命力で 死なずに  切られてしまった 我が体へ 戻ろうと 顔を 気の力で 飛ぼうとした瞬間 「忍法 火柱」と 是空 右手より 黒い火薬の元の粉を 真白翁の体へ撒くや 火打ち石から火を着けた火の塊を 投げつけました ドォカァーン 大音響と共に 不死身の能力を持つ忍者 真白 天膳翁の 闘気の鎧を纏った体は 木っ端微塵に 吹き飛んでしまいました 「馬鹿なぁ我が体がぁ」と 気力が尽きたか 翁の頭は 地上へ落下しては 小さなものたちや翼族の斬劇にあって 切り刻まれてしまい 何百年も生きながらえてきた 大忍者 真白 天膳翁は 倒されてしまいました それを眺めていたのは あの妖女 白兎馬 凛 「まさか あの天膳翁がやられるとは」と言うや 自身は 忍法 仮生化粧にて 倒れている 翼族の兵士の一人に変貌しています このくの一 意外に しぶといようで さて 黒き魔王の城での激戦は どうやら 片がついたようです
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