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一瞬にして 空魔の下忍を飲み込んでいく 紫の渦巻き 不気味に輝きが増しているようで
是空 素早く 少年狩人 信次郎を抱えあげて 「忍法飛炎(ひえん)!!」と叫ぶや脚の筋肉に気を集中させて 渦巻きの吸引力から 脱出をはかります。
一方 空魔五忍衆の 一人 真白 天膳 先程 狩人の弓矢に倒された 仲間 虚 玄馬を 抱えあげて これも そこを離脱しようとするも。。。
ああ 物凄い力が 辺りのもの全てを吸引しては 残りの空魔五忍衆共々
紫の渦巻きに 飲み込まれてしまいました。
忍法飛炎は 炎が弾け飛ぶ様に 一瞬にして 力を使う 時不知 是空の
忍法なのだが
いくら 素早い動きで そこを離脱しようとするも
両足に集中していた忍気が 切れてしまい 失速
が なんとか 少年だけでも 救おうと 彼の背中から 信次郎少年を庇い
地面に踞るも
ああ
しかし なんとも 強い自然?の暴力の前に
二人とも
空中へ 吸い上げられて
一瞬にして 紫の渦巻きに 飲み込まれてしまいました。
が
なぜか この二人を 飲み込んだ時点で
暴れまくっていた 恐ろしい渦巻きが 力を 段々 失っていき
ぱっと
消えてしまいました。
辺りは 暴風に曝された 台地が 残っていただけです。
あれだけいた空魔忍軍
そして 時不知 是空 少年狩人信次郎は
いったい どこへ 吹き飛ばされたのでしょうか?
先程の嵐のような出来事が まるで 嘘のように
静けさが この台地に訪れてきました。
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