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『なー名前、なんて言うんだよ。』
『俺は和輝(かずき)』
突然の自己紹介にビビる私
『えっと、私さ名前ないんだよ。』
『仮に鳴(なり)としては名前はあるけど』
それ以外はありませーんって呟いた
本当の名前が欲しいだなんて
"欲張ってはならぬ"と教えてもらった。
『鳴狐(なるき)』
突然言い出した。何かと思えば
私に本当の名前をくれるらしい。
『あ、ありがとう。なかなかいい名前ね。』
『そして、名付け親は俺だから』
『名前に一文字入れさせてもらったから』
鳴狐、なるき、き…
何となく頬が緩んだ。
でもこれは3年前の話、どうしてるんだろうな。
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