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桜井がいきなり男前になった。確かにこれはオレの好みに近いと感じた。
「いいんじゃないかそれで。悪魔らしくて何よりだ。 …お前、完全に悪魔に目覚めたようだな」
「ああ、そうだな。ついさっきのオレは作っていたからな。これが自然なオレだ」
「そのまま貫き通し、30番と仲良くなればいいっ!!」
「おおっ! そうしてやるともっ!!」
桜井は男前に、フロアに出て行った。
「あれは虚勢だな。席に付いた時の桜井が今の桜井だ」
みんなは一気に笑い転げた。
「さて、問題は、この高尚なオレの新しい可愛い子の名前なんだが、どうしようかとまだ決められないんだ」
オレはジンゴとラステマの父の魂を持つ幼女に微笑みかけた。
「この子の笑顔は太陽だね。本能と本質は?」
「そう、その通り。ありえない事が発生した。優しさと明朗しかない。この子がいるだけで、その場は明るくなるはずだ。そして神だからな。威厳のある素晴らしい名前にしたいんだ。だからついつい考え込んでしまう…」
「だったら一番有名なこの国のオンナ神の名でいいと思うけど、それ、嫌なんだろ?」
「ああ、嫌だな。ヒステリックな女になりそうだからな。みんなに迷惑かけ過ぎだっ! …本能と本質通りの名がいいんだ」
「だったら神、全部ひっくるめちゃったら?」
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