功太の犯した罪

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 久しぶりに闘技場に足を踏み入れると、高まってくるものがある。そして中央までゆっくりと歩んでいくと、観客たちの熱い声援が飛んできた。  なぜだか参加者が急増して、オレを楽しませてくれた。今日は一万人ほどの自称兵が集い、10名ほど採用した。そのおこぼれの悪魔をデヴィラが拾っていたことには笑えてしまった。しかし人選はかなりシビアで、強い者から順に3人だけだった。  すぐさま役に立ちそうな者はいなかったが、さすがに一万人と戦うと少々疲れた。だが、オレの天使たちの笑顔に癒され、食卓でデザートを食べていると、佐藤を含めた古い友五人が、オレの正面に座った。 「功太様、準備万端整いました。 …私の後継は柿木君にお願いしました。これでよろしいでしょうか?」 「ああ、問題ないぞ。 …柿木も早急に後継を作れ。お前もオレには必要だ」  五人は軽く目礼をして、すぐさま立ち上がり、何やら楽しそうにしていた。オレだけ友じゃないなと思いながらも、頼もしく思えているので妥協することにした。    佐藤たちと入れ替わりに、片腕のメイを先頭に15名の兵がオレの周りを囲んだ。     
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