10人が本棚に入れています
本棚に追加
そしてまたオレは闘技場に立っている。昨日は夜だったが、今はまだ午前中だ。昨日に増しての兵共が、一斉にオレを取り囲み、オレの隙を窺おうとしたのでその前に攻撃を仕掛けた。投げても投げても終わりがないので大魔王になってやろうかと思ったが、ここはガマンして丁寧に一万人ほどと対した。結局15名ほど採用したが、昨日よりかなり強いと感じた。今日はまだ夜の部があるようなので、オレは家に帰り、リフレッシュしたあとに堕天使部屋で眠った。先客がいたので、音を立てないように部屋に入り込み、功造たち三人の寝顔を肴にオレも眠った。
珍しく全く夢を見ないでオレは目覚めた。オレの胸の上で功造たちがオレを見ていた。三人を抱き上げオレは立ち上がり、食卓に出ると翔樹を見つけた。
「しばらく戦っていなかったとはいえ、かなりの人数だがどうやって連れてきたんだ?」
「いえ、ほとんど応募者です。小宇宙に長蛇の列ができていますから。明日も、よろしくお願いします」
「いや、それは構わないが、よくこの一帯に入り込めているな、それが不思議だ」
「そういえば… それに、当然ご存知かと思いますが格段にレベルが高い者が多いのです。父さんが採用しなかった者は母さんが拾っていますので問題はないのですが、私も不思議なのです… …今夜は私が厳選した者たちが後半に出てきますので、どうかお楽しみ下さい」
オレは翔樹に礼をいい、ふと見ると統括地の創造神たちが妙にニヤ付いていた。きっと何かあると思い、カメーラーに問いかけた。
「この前、悪意の大掃除をしたから、入り込んでいる外宇宙の人たちは多いよ」
「あれ、フェイクじゃなく本当に悪意の大掃除をしたのか?!」
最初のコメントを投稿しよう!