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「はぁ、保健室に行くって言ったっきり戻ってこないと思ったら」
現れたのは、呆れた様子の黒髪の少女。
「まさか部室で寝てるなんてね」
青年は眠ったまま。
「ほら、起きなさいシロ。もう放課後よ」
「ん…」
少女は眠る青年に声をかけるが、青年は身じろぎ一つで眠ったまま。
「起きないわね。まぁ、分かってはいたけど」
少女は呟くと、眠っている青年の腰から伸びる、白く、しかし所々黒くなった「尻尾」に目をつけると、思いきり踏みつけた。
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