15話 家族

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今度は逆にシキさんの実家に行った。 出てきたのはまだ若い『お母さん』。 してる最中だったかな。 ノーブラ丸わかり。急いでシャツだけ着た感じ。 行く事になった時に聞かされた。 「俺が中学になったばかりの時に21くらいで来たから、今は38、9才くらい。俺の方が親父より年が近かったから、毎日やらされたな。……風呂が1番やらされたかな?あとは親父が遅い日。…勉強見てあげるって、くわえてたな。淫乱ババア。…夜中、勝手に立たせて乗ってた」 「似ててやになる…」 「俺が出て行ったら、若い男しょっちゅう出入りさせてるらしい。親父が言ってきたけど、親父はのめり込んでたから好きにさせてる。離婚しないの条件で。…ま、一応報告したら帰ろ」 シキさん、会ってすぐ玄関で 「あ、お久しぶりで。…Reyと多分生きて行くから報告だけね。親父によろしくー」 だけ言った。 「あら、うん。…言っておく」 の、軽い返事。奥から 「やんないなら帰るけどー!」 って男の人の声。 「今行く!…わかった。伝えるから。お客きてるの!じゃあね!」 と、ドア閉められた。 「はい。終わり。帰ろ」 いいのかな?でもあれじゃ話にならないからいいのかも。 2、3分?これで終わり。 でも、2人でなんだか笑った。 2人して家族壊れてて、私とシキさんの方がよほど思い合って、大事にしていける。 私とシキさんは『婚約』状態になった。 私の人気は落ちるどころか上がった。 シキさんとのアルバムは『スルメアルバム』って言われた。 聞けば聞くほど味が出るって、売上が落ちる気配なかった。 いつの間にかミリオンの女王と呼ばれてた『新城結花』もとっくに抜いた。 でも、私は新城結花は嫌い。脅すような人、嫌い。 新城結花もシキさんが私の『婚約者』になってから私が出るテレビとか出演拒否し続けた。
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