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2人でシキさんの部屋でアルバムの打ち合わせ兼、イチャイチャモード中、チャイムが鳴った。
「んあ?…誰だ?」
シキさんがエントランスのカメラ見たら、『新城結花』だった。
インターホンとって、
「…なんですか?」
と、他人行儀に言ってた。
「んふふ。…良いもの持ってきたから開けて!」
私とシキさん、顔を見合わせた。
エントランスに新城結花が居るってだけでもおかしく思われる。
とりあえず、2人で居るし、上げる事にした。
新城結花は28才。
『可愛い』が売りで、曲も売れ筋な流行り曲が多い。
ただ、『可愛い』にもそろそろ限界だと思う。
「お邪魔しまーす!」
と、入ってきた。
「で、何?」
結花は自分の家のようにリビングに座った。バカみたいにデカイ封筒出した。
「おみやげー!開けて!開けて!」
仕方なく、私とシキさん、結花の前に座った。
シキさんが封筒を開けた。
……私の学生時代の写真。
それから、クリップで何枚かづつに分けられた文書。
1番上が『近親相姦で育ったRey』
次が『体育館の倉庫で強姦』
次『売春していた事実』
「んふ!…すごいねー!ビックリしたよ?シキ、知ってんの?」
「……何が言いたい」
「…私のとこに来てよ。…そしたらソレ、捨てていいから」
私は何も言えなくて、膝抱えて小さくなってた。
「あら?Reyさんも読んだら?…おもしろかったよ!」
「……やめてよ」
「私ね、思い通りにならないの嫌いなの。あんたみたいになんでも思い通りになるヤツ大嫌いなんだ。…潰れてね?」
信じられないくらい、ニコッと笑った。
「まあ、今日はこれで帰るけど、シキの返事次第だからね。…シキ、よく考えてねー!」
本当に機嫌良く帰って行った。
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