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顔を見合わせて、結花に気づかれないように、それぞれ携帯の録音始めた。
「ま、入って入って!そりゃ返事早いよねー!んふ!…Rey潰れちゃうもん。…必死よねー!」
結花、ルンルンでリビングに通してくれた。
「シキ、いつ私のとこに移籍する?早い方がいいよ!婚約までなっちゃてるからさ」
シキさんわざと
「結花、何でそんな俺に執着すんの?…それともReyを潰したいの?」
と、言った。録音バッチリ。
「『シキ』に執着より、私より上行くからReyを潰したいの!Reyからは何もかも奪ってやりたい。…Rey自身の事はよく知らないけどさ、ごめんねー!私は私より上なヤツ嫌いだから!」
……ナイスな発言ありがとう。あんた、本当に最低。
殴りたいわ。
「……結花、このディスク見て考え直さない?」
「…何?……Reyのライヴとかなんか観ないわよ」
「違うから。とりあえず見て!」
テレビ着けて、訝しい顔して再生した。
『これ、最高…んああ!…またイっちゃうう!!…気持ちいい!…ねえ、強にしてよ。強!!』
ビクンビクンのガクガク。
「えっ?!…何?…コレ?!…なによ!!いつのなのよ!!やめてよ!!…やめてーーっっ!!」
テレビのコンセントごと引き抜いた。
「ちょっと!なんなの!なんなのよっ!!」
「はい。ご存知のとおり結花AVですな。……さて、交換しませんかね?…Reyの資料とさ!!」
シキさん、語尾荒い。怒ってる。そりゃそうか。target潰すとか脅されたりもしたんだよね。
私以上に怒るよね。
「やめてよ!…こんなの、卑怯じゃんか!」
「はて?…Reyを脅して潰そうとしてる人から『卑怯』ねえ。…ならお互いに流し合いして潰れようぜ!…俺とReyはな、路上ででも生きて行けんだ!テメーみたいな『枕』でのし上がった女といっしょにすんじゃねえよ!!」
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