16話 敵

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新城結花の人気は下降していった。 別に私達が何かしたわけじゃなくて、結花自身の売り『可愛い』が限界にきたんだと思う。 歌唱力はあるんだけどまずダンスがほとんどできない。 なんとかしようとあがくほど、『そろそろ年相応な方が…』とか『なんか、もう痛い』との声が上がってた。 それで私が出るテレビはNGしてるから、あまりブラウン管でも見かけなくなっていった。 逆恨みしてるかなーと、森川さんに聞いたら今は『新人潰し』やってると聞いた。 どこまでも人を潰してでも上に居たい人みたい。 『枕営業』にすがったみたいで、潰された新人から反撃食らった。 週刊誌に 『新人潰し!!新城結花の裏の顔!!』 スッパ抜かれた。 『「新城結花に潰された」とAさんは語った。 手口は上の方の人物と寝て、「あの新人使わないで」と頼んで回っていたという。 Aさんによると「やはり、新人の頃は枕営業しました。売れたくて必死でしたから。だけど、そこまでしたチャンスもすべて新城結花に潰されました。今、あまり人気がなくなったからかもしれませんけど、自分の為なら新人潰しするって信じられませんでした。…まあ、ここまで言ったから言っちゃうけど、私を1度だけテレビに出してくれたSさんは結花と何度も寝てたらしくて、やり過ぎのガバガバ。もう誰も相手したくないんじゃない?って言ってました。私は新城結花潰れればいいと本気て思ってますよ」と、話てくれた。 今Aさんは食べる道がなく、ストリッパーとして、バイトをしているらしい。 新城結花から想像もできないが、新人潰しの声は実は他にも上がっていて、信憑性が高いと思われる。』 「うわ…やりかねない。…自業自得だと思っちゃう…」 本当に結花なら『新人潰し』やってたと思うし、この語ったAさん、本当に文章とおりなら、かなりな恨み買ってるように読めた。 シキさん笑いながら、 「自業自得!…被害者バカバカ出てくんじゃね?…ガバガバとかまで書かれて、恨まれてんのよくわかるなー」 と、言った。激しく同意。
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