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本当に苦しいけど一生懸命、頑張った。
「はあっ!…はあっ!…麻衣子、イクっ!」
お兄ちゃんのが口の中でビクンビクン動いた。何か口に出された。
…おしっこ?
お兄ちゃんがティッシュを数枚出して、私の口に当てた。
出せってことだとわかったから、口の中の全部出した。
おしっこじゃなかった。
「お兄ちゃん…これ、何?」
「俺の気持ちいいと出るやつだよ」
「お兄ちゃんは気持ちいいとイクの時に出るんだね」
「そうだよ。でもね、麻衣子、一緒に気持ちよくなる方法もあるんだよ?…それにしようよ」
「うん」
「痛い…!痛いよ…気持ちよくない…痛いよ!」
「いっぱいしたら気持ちよくなるんだよ。最初だけだから。痛くなくなるまで頑張って。…ね、麻衣子」
すごい痛いけど、頷いた。
お兄ちゃんが大好きだったし、『お兄ちゃんと一緒に気持ちよくなろう』って言われたから、素直に受け入れた。
ただ、頭の片隅に教科書の『性行為』の図が浮かんで、まさかコレじゃないよね。
違うよね。
って、疑ったけどお兄ちゃんを信じた。
何度も何度もその日にされた。
私の初めての相手は『お兄ちゃん』だった。
「麻衣子、これは誰にも言っちゃいけないからね。お兄ちゃんと麻衣子だけの秘密の『気持ちいい』だから、お父さんやお母さん、友達にも絶対言っちゃダメだからね」
「……わかった」
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