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「──────うぅん・・」
なんだよ、くすぐったいだろ?疲れてるんだ、寝かせろって・・
連日眠れなかった体は、ついに限界を迎えたようで、深い眠りに入っていたというのに・・
迅鵺は短い呻き声を上げて、気怠げな腕をベッドの横へと放り投げる。
「─────んっ・・ふっ・・」
なんだ?なんかすっげぇ気持ちいい・・
夢見心地な感覚に深く包まれていると、確かな快感が下半身から熱が広がるように身体を侵食していく。
「────あっ・・はぁ・・」
なんだ?
体の異変に、眠っていた脳は無理やり起こされて重い瞼を持ち上げた迅鵺は、信じられない光景に心臓が凍りそうな程に驚いて体を強張らせた。
「あっ───・・ああ"っ・・」
恐怖で口が上手く動かない・・声に出そうとするけれど、それは喉を詰まらせるだけで息苦しさまで感じるくらいだ。
──────お前は、誰だ?
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