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「─────ひっ!」
男は首から手を離すと咳き込む迅鵺に容赦なく、左右の膝裏を両手で持ち、そのまま押し上げる。
迅鵺は、尻半分まで脱がされてるボクサーパンツから丸見えになった霰もないその格好に羞恥を隠せない。
みるみる顔に熱を集めて、赤みを増してく様子を愉しむかのように、男は迅鵺を見詰めながら舌先で触れるか触れないか──・・
露になったピンク色の小さなソレに微かに触れさせ弄ぶ舌先を、わざと見せ付けるように動かす。
「はぁっ・・あっ、ふぅっ・・」
そんな所を他人に見られた事もなければ、触れられた事なんてない迅鵺にとって、未知の快楽だった。
しっかりと触れない舌先が擽ったくて、でもそれも徐々に気持ち良くなっていく。
迅鵺は、無意識に腰を揺らし始めた。確かな快楽を身体が求めているのだ。
「ふふっ・・気持ちいいんだね?もっと欲しくなったんだろう?」
男がクスクスと笑い混じりに言った事で、自分の状況を冷静に理解した迅鵺は、少しでも気持ち良いと思ってしまった自分を恥じ、同時に否定して抗う。
「はっ!──そんな訳・・ねぇだろっ・・」
まともに動けもしない癖に、挑発するような事を言って退ける。
そんな迅鵺を目を細めて見詰める男は、酷く興奮したようだった。
自分の下唇をなぞるように舐めて、頬に流れ落ちてきた汗はそのままに、熱の隠った吐息を吐き出す。
「いいよ・・凄くいい・・見てて?今に自分からおねだりさせてあげるから。」
そして、今度は貪るように迅鵺のピンク色の小さなソレに唇や舌を使って激しく、でも丁寧に舐めて、捏ねて、吸い付いた。
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