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「─────あぁっ!ふっ・・んんっんっ・・」
男の急な激しい愛撫に、身体は驚いて跳び跳ねる。 必死に漏れだしそうな声を固く口を結んで堪える迅鵺。
だけど、そんな事は細やかな抵抗でしかない。
男は唇を離すと、自分の右手中指全体を舌で舐めて、濡れて艶めくピンク色の入り口にその中指を押し当てた。
「────っ!?や、やめろっ!」
これからされる事を理解した迅鵺は、血の気が引く思いで言ったけれど、男は押し当てた中指を、ゆっくりと迅鵺の中を堪能するように、スッポリと指の付け根まで挿入した。
「迅鵺くん──・・ほら、見て?中指全部入っちゃったよ?」
──────っ!?コイツ・・なんで俺の名前を?
だけど、今の迅鵺にはそんな事を考える余裕なんてない。
「あっ───てめぇ・・ぜってぇブチ殺してやるっ!!」
迅鵺は、怒りと悔しさを鋭い目付きで現して、感情を剥き出しに怒鳴り散らした。
「何を言ってるの?まだ指一本しか入れてないじゃないか・・まさか、男同士の交わりがこれだけだとは思ってないよね?」
男は挿入させた中指をゆっくりと、上下に動かす。
な、なんだこれっ?俺の中を這うような異物感・・気持ちわりぃ・・
自分の中を蠢く男の指に不快感を覚える迅鵺だが、それは最初だけ。
今まで感じた事もないような、強い快感が迅鵺を襲う。
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