第一章

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 迅鵺は、その美貌と甘いトークセンスで、数えきれない程の女を抱いてきて、満足させられなかった事なんてないくらい女を抱くテクニックを持っている。  男なんて抱いた事もなければ、性的に触れた事すらない。  それが当たり前だ。その筈だ。  それなのに、今にもはち切れそうなまでにそり勃つ自分の肉棒を、迅鵺の濡れて緩んだ入り口に押し入ろうとするこの男は何を考えてる?  生身の人間ですらなく透けてる姿なのに、当たり前のように迅鵺に触れてくるこの男はなんだ?  迅鵺は、無理やり押さえ付けられながらボクサーパンツを剥ぎ取られると、ついに男の熱く滾った肉棒の侵入を防ぐ事が出来なかった。  「うあっ──・・苦しいっ、抜けっ!抜けよっ!」  迅鵺の必死の訴えも虚しく、迅鵺の耳元へ唇を寄せると男は熱い吐息を溢しながら囁いた。  「駄目だよ・・お仕置きだって言っただろう?気持ち良過ぎて、忘れちゃった?」  その次の瞬間、男は迅鵺の首元にかぶり付いた。  「いってえぇっ!!おいっ!やめっ──・・んああっ!」  あまりの痛さに、つい声を荒げたのも束の間、男は腰を思いっきり突き上げたのだ。
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