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「───────はあっ!!」
迅鵺は、明るい寝室のベッドの上で飛び上がるようにして上体を起こした。
「はあっはあっ・・」
酷く汗をかいていて、全身で呼吸をしているかのように荒い息を吐いたり吸ったりしている。
迅鵺は、寝室内をそのままの体勢でぐるりと見回して、カラカラになった声でボソッと呟いた。
「──────夢・・か?」
けれど、そう言ったのも虚しく、夢ではなかったのだと嫌でも思い知らされる。
迅鵺の腹部から胸にかけて、白いドロリとした液体が勢い付いたように付着していて、着ていた筈のスウェットとTシャツ、ボクサーパンツは雑にベッドや床に散らかされていた。
「─────嘘・・だろっ──・・嘘だあっ!!」
迅鵺は、脳に纏わり付くようにしっかりと記憶されている、あの男の事を否定するように両手で頭を抱えた。
嘘だ、俺があんな事を言うなんて・・信じられないっ!
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