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意識が途切れる前、朦朧とした意識の中で、迅鵺は強烈な快楽を感じていた。
何度も何度も男の肉棒で突かれながら、迅鵺を弄ぶように首を締めたり、手離したりと繰り返され、迅鵺の精神と体力は酷く消耗されていった。
今すぐ楽になりたい──・・
そう思っても、意識が薄れそうになるのを強烈な快楽がそれを許さなかったのだ。
『ハアッ──あ"っ・・くぅ、ふっ・・』
苦しい──・・死んでしまう・・
それなのに迅鵺の肉棒は、はち切れそうに充血させていて、今にも吐き出したそうに主張する。
“気持ちイイ”
どんどん、快楽が迅鵺の身体を支配していく。
けれど、何度も吐精しそうになるのを、男は突き上げる腰を止めたり、肉棒を強く握り締めたり、首元や肩など噛み付いたりして阻止した。
“イキたい──・・イカせてくれっ”
迅鵺は、流れる涙も悔しさにも気に止めず、自ら腰を動かした。
きっと、これが迅鵺にとって精一杯の求めるカタチだったのだ。
男はそれを見透かしたように笑みを浮かべると、そんな迅鵺を宥めるように叱る。
『駄目だろう?勝手にイこうとしちゃ・・さあ、おねだりしてごらん?』
腹が立つ、腹が立ってしょうがない。
力なく男を睨み付けても、なんの意味もない。
迅鵺は、イキたくてイキたくて仕方がないのだから。
『────イ、イカせろっ・・』
これ程までに屈辱的な事はない。迅鵺は悔しそうに潤ませた瞳で男を睨み、消えてしまいそうな小さな声で渇望を漏らした。
その一言を聞いた瞬間、男は今までで一番強く首を締め付けて、迅鵺が一番イイ反応を示す場所一点だけを、ガチガチに硬くした男の肉棒で攻め立てた。
あ"あああっ!気持ちイイっ!
イクっ・・イク、イク───っ!!
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