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─────あれは俺じゃねぇっ!俺は認めねぇっ!!
男なんかに組み敷かれるだけでも、腸が煮え繰り返る程に腹が立つというのに、自分から求めてしまった事実が恥ずかしい。
あの男を殺してやりたい程の怒りと同時に、何も抵抗出来ずに、いいようにされてしまった自分自身にも怒りが湧いてくる。
迅鵺は、乱暴にベッドから立ち上がって、シャワーを浴びようとバスルームへ行こうとした。
けれど、初めてだった上に、あんなにも激しすぎる行為のせいで、迅鵺の体は悲鳴をあげているようだった。
怒りのせいで急に勢い良く動いたものだから、迅鵺は力の入らない膝から震えるように崩れて、固いフローリングの床に膝と手を着いてしまう。
迅鵺は、悔しさと虚しさを呑んで立ち上がると、今度は壁に手を付きながら、ヨロヨロと心許ない足取りでバスルームまで歩いていった。
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