883人が本棚に入れています
本棚に追加
/229ページ
「「なんとこんなっ(ハイ)素敵な(ハイ)姫から(ハイ)シャンパン(シャンパン)
今夜は(ハイ)素敵な(ハイ)姫に(ハイ)シャンパンコール(シャンパンコール)
オレ達と姫とのSECRETなシャンパンコール
愛を込めて贈るぜっ いーくーぞーっ!(ハイ)」」
シャンパンコールは、ホストクラブでの一番の見せ所。
全ホストに囲まれて派手なマイクパフォーマンスに、酒と一緒に溺れていくのだ。
そして、シャンパンをグラスに少量ずつ入れた物はホスト達が、グラスに適量入れられた物はお客が、残ったシャンパンはボトルごと指名ホストが各々持ち、イッキコールの中みんな一斉に飲み干す。
ボトルごと飲んでいる指名ホストが飲み干すと、マイクパフォーマーがマイクを握り締めた。
「それではっ!素敵な姫より一言頂きたいと思いまーす!今の(ハイ)気持ちを(ハイ)聞かせてくれよっ!」
音楽が一時停止された中、マイクを向けられたお客は、楽しそうに叫ぶ。
「迅鵺サイコーッ!!そして、二十歳の誕生日おめでとーっ!!」
お客が言い終えると音楽は再開して、次は指名ホストへとマイクが向けられる。
「愛花アリガトーッ!お前はサイコーにイイ女だぜ!」
迅鵺の“サイコーにイイ女”をマイクパフォーマーに拾われて、サイコーにイイ女コールが始まる。
そうして、優越感に酔いしれたお客は、続けてシャンパンを入れた。
最初のコメントを投稿しよう!